家を建てるなら知っておきたい、柱の種類の話
こんにちは、広報の古賀です。
今日は、暖かい一日でしたね。
さて、坂井建設では自然素材の家にこだわった
「家づくり」をしていますが
柱には『無垢材』と『集成材』があります。
先日の見学会で
「無垢材って何ですか?」
というご質問があったので
今日は、この二つの違いについて
改めてご紹介したいと思います(o^―^o)
柱には、無垢材と集成材があります。
無垢材とは、合板や集成材とは違って
丸太から切り出した木材のことです。
無垢には芯持ち材と芯去り材とがあり、
中心をとったものと、中心を避けたものがあります。
割れやひびなどが入りやすいのですが、
天然木本来の風合いを持ち、
室内の湿度を調整する働きもあります。
接着剤を用いてないこともメリットの1つです。
写真の柱に割れが生じているのは、
柱のひびが四方八方に広がるのを防ぐために
古くから施されてきた「背割り」という技法で、
無垢材ならではの処置です🌲
一方、集成材とは、厚さ25~50mmの木材の板を
層状に接着してブロック材にしたものです。
任意の大きさにすることが可能で、
アーチなど湾曲した形状にもできます。
節・割れなどがなく、乾燥済みのため、
白アリにも強く、狂いも少ないのがメリットです。
:無垢材を使う際のポイント
無垢材は、天然素材ゆえに
完全に乾かすのが難しいといわれます。
完全に乾いていないと、強度の面でも集成材に劣りますし、
白アリに対する心配も出てきます。
しかし、特別な方法で完全に乾燥させた無垢材は、
集成材よりも強く、接着剤を用いていないので健康面でも安心できます。
見せるための柱や梁にしたい、天然素材を使いたい、など
無垢材を構造(柱)に用いるのであれば、
質にも十分にこだわりたいですね。
:近年、集成材が普及した理由とは?
集成材の長所は、
バラつきの少ない安定した強さと品質を保証できるところです。
無垢材は変形して柱が歪んでしまい、
クロスに裂け目できてしまうことがあります。
それを防ぐために、内壁全体に胴縁(どうぶち)を
施工する必要があります。
昔は柱も歪むのは当たり前でしたが、
軽量鉄骨住宅の普及で、それが許されなくなってきたのです。
集成材は歪みが相殺されるように張り合わされており、
また、強度低下となる欠点部分を取り除いています。
欠点は接着剤を用いているところですが、
最近は接着剤でもより安全なイソシアネート系の接着剤が
普及してきています。
接着剤の耐久性について問題視する意見もありますが、
集成材が普及して20年、集成材の柱がバラバラになって家が倒れた
などという話は全く聞きません。
無垢にも集成材にもピンからキリまで様々なものがあるので
一概にどちらがよいとは比較できない部分もありますが、
集成材は近年の建物の洋風化、大型化に従って
様々なところで用いられているのです。
:まとめ
例えば、一般的な建売のローコストビルダーでは、
扉の立て付けのトラブルが起こりやすいようです。
原因は、乾燥が不十分な質の悪い無垢の柱によるものかもしれません。
集成材を梁などに用いると、見た目で無垢に劣ります。
接着剤の影響も気になります。
無垢材も集成材も、よく乾燥させた
質の良いものを適材適所で用いることで、
それぞれのよさがひきだされるのではないでしょうか😊