3.11 被災地にいた私がおもうこと
あれから13年ですね。
私は大学の卒業パーティの終わりにこの出来事を知って唖然としたことを今でも覚えています。
それからご縁があり東北の宮城に4年ほど住みました。
被災地だったので少し行けば仮設住宅、廃校になった学校、柱だけの家や1階がすっぽりと抜けてしまった家。
ご家族がなくなった、まだ見つかっていない。そんな方がたくさんいらっしゃいました。
出会う方や一緒にお仕事する方は皆さん被災を経験されていた方でそのときの様子や被災後の生活、様々な体験を聞かせていただきました。
この日になるとあの日の光景・においまで思い出すと言って涙ぐんで毎年仕事の手を止めて黙祷をしました。
私はこのみた景色、話、その表情を一生忘れないとおもいます。
わたしたちができることってなんでしょうか?
やはり風化させないことかなと思います。
被災を経験された方にとっては「忘れたいできごと」なのかもしれません。
しかし「同じような思いはしたくない、誰もこんなおもいはしてほしくない。」
そう強くおっしゃっていたのを鮮明に覚えています。
いつ自分の身に起きるか分からない災害。
家族の集合場所は?どのルートで逃げる?
「自分の身は自分で守ること」これは宮城にいるときによく周りの方に言われました。
「家に絶対に戻ってはいけない」「誰かがいるからと戻ってはいけない」と。
自分の身は自分で守るということを子どもの時から教えているとも言っていました。
自分の家族、子どもにこの「災害」の怖さを伝えて正しく恐れることが大切だと思います。
「自分の命は自ら守らなければ、人を助けることができない」そのことを心に強く刻んで過ごしていかなれけばと思います。