住み心地も、収納も 家族にジャストフィットの家
Yさま邸
家族の将来をイメージした暮らしやすい間取り
2歳の息子さんと3人暮らしのYさん一家。「結婚後、空き家になっていた築100年の祖母の家に暮らしていましたが、土地を引き継ぐ形で家を建て替えました」というご主人。
ご夫妻は二人揃ってリハビリ医療の専門職で、「仕事柄、リビングはくつろぎ+ストレッチができるくらい広い空間にしたかったんです」と振り返ります。ご家族がいつも一緒にくつろげるように、LDKは仕切りのないオープンな空間に。料理や後片付けをしながら、遊んでいる子どもさんの様子が見渡せるようにキッチンは対面式を採用しました。
リビングに隣接する和室には、「リビングを通らずに玄関から和室へ直行できる動線を作って、近くにはトイレも配置したい」というリクエスト。土地と一緒に先祖代々の仏壇も引き継がれたので仏間としてはもちろん、万が一介護が必要となったご両親と同居する際の部屋として、介護がしやすい間取りがご要望でした。
他にも将来への備えとして、車イスが必要になった場合を考えて、玄関にスロープを後付けしやすいように設計し、雨が降っても濡れないように軒を深めに出しています。Yさん夫妻の想いを一つひとつ丁寧に聞き出しながら、今もこれからも暮らしやすい間取りの家をデザインしました。
適材適所の収納で無駄のないスペースを確保
間取りを考える際、どの家庭でもカギとなるのが収納スペースです。Yさま邸の場合は、奥様が収納したい物と量を把握されていて、それにあわせた収納場所とスペースを設定しました。例えば、キッチンカウンターをかねた大容量の棚は、雑多になりがちな書類ファイルを収納するためのもの。「ファイルの大きさが分かっていたので、そのサイズでお願いしました」と奥様。他にも、ミリ単位でサイズを設定したのが脱衣所の収納棚。使用する収納ボックスが決まっていたため、それにあわせて絶妙なサイズ感で造作することができました。
2階の廊下には、ご主人の趣味の漫画本を収納する本棚を設置。なんと約1500冊が収納可能で、将来は家族の図書コーナーにもなります。
子ども部屋を2階に配置したことで、すべての暮らしが1階で集約するY邸。とくに今はお子さんが小さいこともあり、部屋の使い方に余白を残した状態といえます。「庭には芝生をはって、子どもとサッカーをしたいですね」と、家を建てた後も、子どもさんの成長とともに楽しみがあふれるY邸です。
外観
軒先を深く出し、シックでかっこいい印象の外観は、木をあしらった玄関ドアがアクセントに。
シューズクローク
玄関脇のシューズクロークには、スロップシンクを設置。サッカーが趣味のご主人が足の洗い場として使用しています。汚れたものを家に上げたくないときにとっても便利。
洗面台
奥様お気に入りの洗面台。絶妙な色合いのブルーグレーの細長タイルは、奥様がSNSで見つけて使ってほしいとリクエスト。白の塗り壁、木枠の鏡などとの組み合わせがとってもおしゃれ。
脱衣所
共働きのご夫婦で忙しいからこそ、洗濯物を洗う・干す・片づけるがスムーズにできるよう、脱衣所兼ランドリー室はかなり広め。収納ボックスにあわせた造作棚は、洗濯物を畳む作業台にもなります。
マンガ棚
気持ちがいいくらい、ピタリとおさまった本棚。棚は可動式なので、子どもさんの絵本を入れてもOK。
キッチン
奥様たっての希望で、ゆったりとした通路幅に。キッチン内に2~3人立っても、ストレスを感じません。
キッチンカウンター
幅広のキッチンカウンターは、ダイニング側がファイル用の収納棚になっています。かなり大容量で使い勝手も抜群。
リビング
明るい日差しが降り注ぐリビング。木のやさしさに包まれた心地よい空間で、家族とのくつろぎこそが一番の幸せ。
和室
リビングと隣接し、玄関からも直行できる和室。もちろん近くにはトイレを配置して、引き戸で仕切れば個室にもなります。
ウッドデッキ
広々としたウッドデッキは、空の下のリビング。家の中と同じように、大好きな乗り物に乗って走り回れます!
子ども部屋
最近の子ども部屋は、ある程度成長したら間仕切りを取り付けて、2部屋にするのが主流ですがY邸はその逆。成長して部屋が手狭になったら広くする予定で、仕切りを簡単に外せるようにしています。